︱2016.9.15 9月号 (通巻687号) Vol.42
掲載:2016年9月15日

遺族年金受給者は約500万人 ~「平成27年遺族年金受給者実態調査」~
厚生労働省は平成28年8月29日、「平成27年遺族年金受給者実態調査」を公表した。これによると、平成27年12月1日時点で遺族年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金)の受給者※は5,038,000人で、その98.4%が女性、97.8%が「妻」となっている。平均受給額は、全体で93.4万円で、「基礎年金のみ」は110.7万円、「寡婦年金」が45.4万円、「厚生年金のみ」が92.7万円、「厚生年金と基礎年金の両方」は158.0万円となっている。
受給者の就業率は年齢階級別にみると、最も就業率が高いのが40~44歳の83.0%で、55歳未満はいずれの階級も80%前後を示している。内容的には「臨時・パート」が50.5%で最も多く、年収は「~200万円」が78.5%を占める。なお、仕事を持っていた人で、被保険者の死亡に伴い、転職した人は約13.9%、辞職した人は約22.8%であった。仕事を変えていない人は63.3%であった。
受給者の世帯類型は、全体的に「単身」が50.8%、「本人と子」が31.7%となっている。世帯の年間収入は「100~200万円」が37.3%で最も多い。収入源は「自己の年金のみ」という人が53.4%と半数を超えている。一方で支出は、月額「10~20万円」が46.7%で最も多い。生活保護受給者は全体の1.3%となっている。
- 遺族基礎年金のみの受給者は全体の0.4%、遺族厚生年金のみの人は98.1%、両方を受給している人は1.2%。上記の結果にはこれらの制度的な特性も含まれる。

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