掲載:2017年1月13日
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「平成27年度年金記録の訂正に関する事業状況」を報告~第4回社会保障審議会年金記録訂正分科会

 厚生労働省は平成28年12月22日、第4回社会保障審議会年金記録訂正分科会を開催した。議事は「年金記録の訂正に関する事業状況(平成27年度)」で資料に基づき報告と審議が行われた。
 平成27年度の訂正請求の受付・処理状況を見ると、年金事務所による受付件数は7,293件(厚生年金6,407件、国民年金825件、脱退手当金61件)で、処理件数は5,779件(厚生年金4,998件、国民年金715件、脱退手当金66件)であった。処理中事案は8,516件(厚生年金7,368件、国民年金1,060件、脱退手当金が88件)であった。請求者についてみてみると、請求者全体で2,668人で、請求者が被保険者本人であったのは2,564人、被保険者の遺族であったのは105人と被保険者本人が圧倒的に多く、その年代は50~65歳が多くなっている。内容的には主に下記のようなものに分類される。
 また、平成27年度の審査請求については、受付件数178件(厚生年金84件、国民年金77件、脱退手当金15件)、裁決件数30件(厚生年金15件、国民年金13件、脱退手当金2件)であった。不訂正訂決定処分となったのは1,483件(厚生年金843件、国民年金580件、脱退手当金60件)で、うち審査請求件数は176件(厚生年金84件、国民年金77件、脱退手当金15件)であった。請求者についてみてみると、請求者全体で2,668人で、請求者が被保険者本人であったのは166人、被保険者の遺族であったのは10人と被保険者本人が多く、その年代は75歳以上が最も多くなっている。内容的には訂正請求と同様に分類される。

主な訂正請求・審査請求内容

【厚生年金】

  • 標準賞与額に係る訂正請求(標準賞与額の相違、賞与支払の記録なし等の訂正を求めるもの)
  • 被保険者期間に係る訂正請求(資格取得日、喪失日の相違、資格記録(加入記録)なし等の訂正を求めるもの
  • 標準報酬月額に係る訂正請求(標準報酬月額の相違、標準報酬月額の改定記録なし等の訂正を求めるもの)
  • その他の訂正請求(被保険者種別の相違、厚生年金基金加入人員別の相違等の訂正を求めるもの)

【国民年金】

  • 保険料納付に係る訂正請求(国民年金保険料納付記録なし、付加保険料納付記録なし等の訂正を求めるもの)
  • 免除期間に係る訂正請求(国民年金保険料免除期間の相違、免除記録なし等の訂正を求めるもの)
  • その他の訂正請求(第3号被保険者期間の相違、資格取得日の相違等の訂正を求めるもの)

【脱退手当金】

  • 支給記録の全期間訂正(脱退手当金の支給対象期間の全期間について、脱退手当金は受給していない旨訂正を求めるもの)
  • 支給期間の一部期間の訂正(脱退手当金の支給対象期間の一部期間について、脱退手当金は受給していない旨訂正を求めるもの)
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