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大分県大分市 国保年金課 国民年金室

上は大分市庁舎。隣接して大分城址公園(下)があり、市役所は三の丸跡に建設されている。

 大分市は、「関あじ・関さば」「大分ふぐ」で有名。地元で古くから親しまれている「とり天」も最近は大分名物の1つとして観光客に人気だ。また、市の玄関口である大分駅の周辺は再開発が行われ、今年春には屋上庭園や映画館などの商業施設を含んだ駅ビルがオープンしたばかり。駅前には中世・戦国時代にこの地を治めた大友宗麟の像も立ち、大分市をPRしている。
 同市の国民年金業務を担うのは国民年金室。寄せられる相談で最も多いのは免除に関するものだが、同室では免除した場合のメリットだけでなくデメリットも丁寧に説明し、本人が納得の上で選択できるようにと心がけている。

ワンストップサービスの一環で夕方6時まで相談対応

 大分市の人口は47万8,501人(平成27年5月末現在)。国民年金の第1号被保険者数は5万2,765人(同4月現在)となっている。
 国民年金室の職員は10名。同室は2階にあるが、相談の受付窓口は1階にある。「これは平成20年度から市で行っている『ワンストップサービス』の推進により、戸籍や住民票発行などの市民課の業務などとともに、国民年金に関する受付業務も1階フロアに集約されたためです」と朝見睦夫国保年金課参事兼国民年金室長は説明する。また朝8時半から夕方6時までと、時間を拡げて受付けているのも同市の特徴だ。国民年金に関する1日あたりの相談件数は、窓口が約40~50件、電話で約30件ある。
 心がけているのは丁寧な対応だ。担当6年目の小中翔さんは、「相手の立場に立って、その方が欲している回答ができるようにと努めています」。担当5年目の佐藤梢さんも、「お客様がお帰りの際、『親切にありがとう。わかってすっきりした』とおっしゃっていただいたときは、満足していただける対応ができてよかったと思います」と語る。
 また、市内には計8カ所の支所(2連絡所含む)と出張所があり、平成27年4月現在59名の職員が他業務と兼務しながら国民年金の加入受け付け業務などを行っている。本庁と各支所等を合わせた平成26年度の相談受付件数は、窓口が2万3,708件(うち本庁1万1,725件)、電話で1万1,183件(同8,674件)。相談の種類で最も多いのは「免除申請関係」で3万98件、次が「資格関係」1万9,283件と続く。
 支所・出張所のなかには郊外の大型商業施設に隣接するものもあり、利便性が高いことから年金の受付件数も多い。「窓口が多いと市民にとっては近くで手続きができ便利なのですが、一方で市としてはどこの窓口でも統一した事務処理手続きを行う必要があります。そのため、本庁で『窓口の手引き』を作成し、年1回は支所・出張所を対象とした研修会を行っています」と、大坪早智子次長(担当3年目)は言う。また、この研修会以外でも、制度改正等が行われた場合には担当者向けの説明文書などを作成し、必要に応じて各支所へ説明に出向いている。

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