︱2016.3.15 3月号 (通巻681号) Vol.36
掲載:2016年3月15日

年金積立金の平成27年度第3四半期は3.56%の収益率
年金積立金管理運用独立行政法人は平成28年3月1日、「平成27年度第3四半期運用状況」を公表した。これによると、平成27年度第3四半期の期間収益率は3.56%で、市場運用が開始された平成13年度からの年収益率は2.99%となった。期間収益額は4兆7,302億円で、累積で50兆2,229億円となった(図1)。平成27年度第3期四半期末現在の運用資産額は139兆8,249億円であった。
運用資産別に構成割合をみると、国内債券が37.76%で最も高く、次いで国内株式、外国株式、外国債券となっている(図2)。
この時期の運用環境を資産別に分析すると、国内債券は日銀による金融緩和期待が高まる一方で高値警戒感がくすぶっていたことにより0.3%台で推移していた利回りが12月になると、日銀が金融緩和補完的措置を決定し0.2%台まで低下し通期では0.28%の利回りとなった。国内株式は、米国の利上げ見通しの後退、欧州中央銀行の追加金融緩和示唆、中国の追加金融緩和決定などにより上昇し通期で9.83%の利回りとなった。一方で外国債券は通期で小幅上昇したが、円ベースの収益率は対ユーロでの円高によりマイナス幅が拡大した。外国株式は収益率に波があったが、円ベース収益率は通期で5.28%に上昇した。
図1 市場運用開始後の累積収益額(平成13年度~平成27年度第3四半期)

図2 運用資産別の構成割合(年金積立金全体)


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