︱2019.2.15 2月号 (通巻716号) Vol.71

都城年金事務所(宮崎県都城市)
内部事業の目標達成と関係団体との連携強化で
お客様サービスの向上に取り組む

職員の自主性と行動力を重視し自分自身で考える人材を育成
――山本真也厚生年金徴収課長

山本真也厚生年金徴収課長。
山本真也厚生年金徴収課長は、鹿児島県の加治木年金事務所厚生年金徴収課から都城年金事務所の厚生年金徴収課を経て、2017年4月に同事務所の厚生年金徴収課長となった。この間、ずっと徴収畑を歩んでいることになる。課長を含めた職員は5名。滞納処分の担当者は3名で、1名は内部事務に当たっている。
「私どもの仕事には公権力を行使し、財産調査や差押えを行うこともあります。法解釈の誤りは許されませんし、現金を扱うため事務的なミスも許されません。日々、慎重かつ注意を払って取り組んでいるところです。この点は職員の耳が痛くなるほど、朝礼でも毎回話しています」
山本課長は徴収業務の基本姿勢をこう話す。その甲斐あって、都城年金事務所の徴収率はここ1年ほどで伸び、現在は全国でも上位に入っている。
山本課長が職員に求めているのは、経験の積み重ねとそこから生まれる自信だ。
「私が重視しているのは、職員の自主性と行動力です。自分自身で考え、自ら動く能力が求められます。というのも、私どもは滞納している事業主と対峙しなければなりません。そのうえで、事業所を健全な方向に導く。職員にとっては相当なプレッシャーになります。それに打ち勝っていくためには、自ら経験を重ねて積み上げていくしかありません。自分で自信をつけるしかないのです。自主性と行動力をもって動かないと、自信にはつながらないと思っています」
真面目な事業所も多いが、滞納している事業所があることも事実だ。地道に取り組むしかない、と山本課長は話す。
オフのときにリラックスできる“秘策”を計画中
一方で、徴収業務の難しさを次のように説明する。
「徴収に限ったことではありませんが、マニュアルや要領の種類が多いのが特徴です。関連する法令も厚生年金保険法、健康保険法のほか、国税徴収法も加わります。各個人ですべてを理解することは難しいですし、人事異動で人も変わります。やはり管理職で、効率的な仕事ができるよう配慮していく必要があります。事業主と対峙するという仕事の性格上、知識・交渉力といった本質的なスキルを身に付けるには少なくとも1年の経験は必要。そこが悩ましいところです」
山本課長が普段気をつけているのは、できる限り自分からコミュニケーションをとることだという。「5人しかいないので、職員の会話には常に聞き耳を立てています」と笑う。
実は、秘かに計画していることがある。
「日常業務は緊張の連続なので、オフのときにはリラックスして職員と一緒に楽しみたいですね。私自身、磯釣りが好きなので巻き込もうとかと…。課内で釣りクラブを立ち上げたいと考えています」

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