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長野県上田市 福祉部国保年金課国民年金係

 今年はNHK大河ドラマ『真田丸』ブームに湧いた、長野県上田市。今年は旧上田市、旧丸子町、旧真田町、旧武石村が合併して10周年にも当たり、メモリアルイヤーといえる。スポーツリゾート地として有名な菅平高原や、美ヶ原高原までも含む広い市であるため、市役所本庁までは足を運びにくい人もおり、管轄である小諸年金事務所も遠い。上田市の国保年金課国民年金係では、市役所に相談に来た人がなるべく窓口のその場で問題が解決するようにと心がけて相談業務に当たっている。

NHK大河『真田丸』フィーバーで大盛り上がり

 上田市は長野県の東部に位置し、人口約15万9,000人。長野県内では長野市、松本市に次ぐ規模の都市である。10年前に旧上田市、旧丸子町、旧真田町、旧武石村が合併したことから面積は約552平方キロメートルと広く、菅平高原や美ヶ原高原のエリアも上田市となった。東京からはJR北陸新幹線で1時間半で行くことができ、しなの鉄道や上田電鉄別所線の接続点でもあるなどアクセスが良い。
 工業・農業もともに盛ん。明治から大正にかけては蚕糸業の盛んな「蚕都」として栄え、「上田紬」は日本三大紬として知られているほか、現在は製糸技術から転じて精密電子機器産業や輸送機器産業の工場が多い。スポーツリゾート地の菅平高原は、スイスの風景を思わせることから「日本のダボス」と呼ばれ、レタス栽培も盛ん。丸子地域では近年、ワイン(マリコ・ヴィンヤード)の生産とブランド化に力を入れている。塩田平・別所温泉の地域は、北向観音をはじめとする寺社仏閣が多く、「信州の鎌倉」と呼ばれている。

真田幸村公の像
上田城跡

左は上田駅前にある真田幸村公の像。右は上田城跡。

真田幸村公の像

上田電鉄別所線の電車も『真田丸』一色。

真田幸村公の像

上田城跡公園内の「信州上田真田丸大河ドラマ館」(2017年1月15日まで開館)では、ドラマ『真田丸』の撮影で使われた衣装や道具、セットの再現などが見られる。

 そして、なんといっても今年の話題は、NHK大河ドラマ『真田丸』の舞台として注目されたこと。上田は戦国時代に真田昌幸が築いた上田城の城下町であったことから、市の玄関口である上田駅の駅舎や、市内を走るバス、地名表記の看板、さらにはマンホールのふたなど、あちこちに真田家の家紋である六文銭が描かれており、上田市民の並々ならぬ「真田愛」を感じさせる。
 大河ドラマ化は、市民の大規模な署名活動もあって実現した。
 「『真田丸』というタイトルに決定したと知ったとき、真田幸村公が活躍したのは大阪なので、どれだけ上田のことが取り上げられるのだろうかと心配していたのですが、放送が始まってみるとこんなにもたくさん上田が登場してうれしい。毎回のオープニングロールに『撮影協力 長野県上田市』と流れるたびに感激で。連日、上田のまちをカメラや地図を手にした観光客が大勢歩いていくのを見て、こんなに人がどこから来たのか、上田のまちではないみたいだ(笑)と思っています」と細川真利子国保年金課長も喜びを隠しきれない様子である。
 上田城跡公園内で今年1月17日から来年1月15日まで期間限定で開催している「信州上田真田丸大河ドラマ館」の入場数も今年11月には90万人突破。最終日までに目標の100万人をめざしている。
 上田市は盆地ですが、長野県のなかでも気候が温暖で晴天率が高いこと、また旧北国街道の宿場町「柳町」など古い街並みが残ることなどから、映画のロケ地としてもよく使われており、「信州上田フィルムコミッション」を設立してロケ支援も行っている。

真田神社

12月2日、昨年2月に正念寺(上田市)で見つかった真田信之公の御位牌が父昌幸公に再会する「真田信之公父子再会の神事」が真田神社(上田城跡公園内)で執り行われた。

『青天の霹靂』(劇団ひとり原作・監督)や『サムライフ』(森谷雄監督)も上田市内で撮影されたほか、アニメ映画『サマーウォーズ』(細田守監督)の舞台も上田市。今年11月からは、上田市出身の病理学者で世界初の人工がんの発生実験に成功した山極勝三郎(1863~1930年)の生涯を描いた『うさぎ追いし―山極勝三郎物語―』(近藤明男監督、遠藤憲一主演)も公開中である。
 「上田市に来ると、映画のなかのどこかで見た景色が見られるというわけです(笑)」と古川恵一国民年金係長兼国民健康保険担当係長(国年担当3年目)はニッコリ。
 大河ドラマ『真田丸』は今年12月18日(日)に最終回を迎えるが、『真田丸』以外でのところでも引き続き上田市から目が離せなさそうである。

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