HOME ≫ くらしすとEYE ≫ 年金・社会保険 ≫ 年金は早くもらったほうがトクか? ≫ ②繰上げ受給、減額は覚悟のうえ!
くらしすとEYE
くらしすとEYEくらしすとEYE
掲載:2013年4月15日

年金は早くもらったほうがトクか?

 

2繰上げ受給、減額は覚悟のうえ!2繰上げ受給、減額は覚悟のうえ!

将来の年金よりも、いまの生活に

 昭和25(1950)年生まれで、現在会社勤めの男性Bさん(63歳)は、60歳のときから老齢基礎年金を繰上げ受給している(「全部繰上げ」と「一部繰上げ」とがあるが、Bさんは「全部繰上げ」を選択)。
 Bさんが繰上げ受給を選んだのは、ちょうど60歳になるころに3番目の子どもが大学入学を控えており、何かとお金が必要になる時期だったからだという。
 「60歳になる少し前に届いた『年金を請求されるみなさまへ』というパンフレットを見ていたら、最後のほうに『老齢基礎年金は60歳から繰上げ受給することもできる』と書いてあるのを見つけたんです。」(Bさん)。
 繰上げ受給をすれば学費の足しになるのではないかと考えたBさん、さっそく近所の年金相談センターに行って聞いてみた。すると、相談センターの職員からこんなことを言われた。
 「繰上げ受給をすると、月に受け取る年金額が減り、その額は一生変更できませんよ。それに、障害基礎年金は受けられなくなりますよ。よろしいですか?」


それでも、Bさんは60歳からの繰上げ受給を選んだ。
 「繰上げ受給するとたしかに月々の受給額は減るけど、私はまだ働いていますし、65歳を過ぎてもたぶん元気に働いて稼いでいると思う。その頃には子どもも就職して自立しているでしょうし、大きな影響はないだろうと私は判断しました」(Bさん)。
 現在受け取っている毎月の老齢基礎年金額は、65歳で受給した場合(約6万円)より30%減の約4万円。実際、それをまるまる学費に充てているという感覚はない。老後の生活設計にそれほど心配のないBさんにとって、将来の年金よりも、いまの生活にプラスアルファのゆとり、といったところか。

年金の減額率=繰上げ請求月から65歳になる前月の月数×0.5%

繰上げ請求月 減額率 受給率(本来の年金に対して)
60歳0か月〜11か月 30.0〜24.5% 70.0〜75.5%
61歳0か月〜11か月 24.0〜18.5% 76.0〜81.5%
62歳0か月〜11か月 18.0〜12.5% 82.0〜87.5%
63歳0か月〜11か月 12.0〜6.5% 88.0〜93.5%
64歳0か月〜11か月 6.0〜0.5% 94.0〜99.5%
この記事はいかがでしたか?
ボタンを押して評価してください。
この記事の感想をお寄せ下さい。
  • ねんきん
    ABC
    • 年金制度ってどんな仕組み?
    • 保険料はどうなっている?
    • 年金はいくらもらえるの?
    • 年金の手続きはどうする?
  • ねんきん
    AtoZ
    • 年金の給付
    • 年金の受給要件
    • 障害年金の支給要件と支給額
    • 遺族年金の支給要件と支給額
  • ねんきん
    手続きガイド
    • 老齢年金受給手続き
    • 障害年金の受給手続き
    • 遺族年金の受給手続き
    • 老齢・障害・遺族年金に 共通の諸手続き
  • ねんきん用語集
  • 遺族年金、厚生年金保険料、
    障害年金、老齢厚生年金 など

ねんきんNAVI:ねんきんABC

bottom_sidecontent

ねんきんNAVI:ねんきんABC

年住協アプリ
年金住宅福祉協会 年金住宅融資をご利用の皆様へ
年金住宅福祉協会がご提供の年住協支援サコンテンツ:年住協のお役立ち手続きガイドをご活用ください
年金住宅福祉協会がご提供の年住協支援サービス:退職後の確定申告支援サービスをご利用ください
年金住宅福祉協会がご提供の年住協支援サービス:加入済み保険の保険おまとめ支援サービスをご利用ください
年金住宅福祉協会がご提供の年住協支援サービス:確定申告の医療費控除支援サービスをご利用ください
年金住宅福祉協会がご提供の年住協支援サービスの各種をご利用ください
年金について知りたいことを年住協アプリ「年金WEB質問箱」からご質問ください
一般財団法人 年金住宅福祉協会のホームページです
このページのトップへ
ページトップへ