2繰上げ受給、減額は覚悟のうえ!

将来の年金よりも、いまの生活に

 昭和25(1950)年生まれで、現在会社勤めの男性Bさん(63歳)は、60歳のときから老齢基礎年金を繰上げ受給している(「全部繰上げ」と「一部繰上げ」とがあるが、Bさんは「全部繰上げ」を選択)。
 Bさんが繰上げ受給を選んだのは、ちょうど60歳になるころに3番目の子どもが大学入学を控えており、何かとお金が必要になる時期だったからだという。
 「60歳になる少し前に届いた『年金を請求されるみなさまへ』というパンフレットを見ていたら、最後のほうに『老齢基礎年金は60歳から繰上げ受給することもできる』と書いてあるのを見つけたんです。」(Bさん)。
 繰上げ受給をすれば学費の足しになるのではないかと考えたBさん、さっそく近所の年金相談センターに行って聞いてみた。すると、相談センターの職員からこんなことを言われた。
 「繰上げ受給をすると、月に受け取る年金額が減り、その額は一生変更できませんよ。それに、障害基礎年金は受けられなくなりますよ。よろしいですか?」


それでも、Bさんは60歳からの繰上げ受給を選んだ。
 「繰上げ受給するとたしかに月々の受給額は減るけど、私はまだ働いていますし、65歳を過ぎてもたぶん元気に働いて稼いでいると思う。その頃には子どもも就職して自立しているでしょうし、大きな影響はないだろうと私は判断しました」(Bさん)。
 現在受け取っている毎月の老齢基礎年金額は、65歳で受給した場合(約6万円)より30%減の約4万円。実際、それをまるまる学費に充てているという感覚はない。老後の生活設計にそれほど心配のないBさんにとって、将来の年金よりも、いまの生活にプラスアルファのゆとり、といったところか。

年金の減額率=繰上げ請求月から65歳になる前月の月数×0.5%

繰上げ請求月 減額率 受給率(本来の年金に対して)
60歳0か月〜11か月 30.0〜24.5% 70.0〜75.5%
61歳0か月〜11か月 24.0〜18.5% 76.0〜81.5%
62歳0か月〜11か月 18.0〜12.5% 82.0〜87.5%
63歳0か月〜11か月 12.0〜6.5% 88.0〜93.5%
64歳0か月〜11か月 6.0〜0.5% 94.0〜99.5%

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