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札幌東年金事務所(北海道)

 札幌東年金事務所は、札幌市の白石区、豊平区、東区の3区を管轄する。管内面積は138平方キロメートルと札幌市の12%に当たり、人口は69万人(札幌市の35%)で、うち国民年金の第1号被保険者は約9万5,000人。北海道内の年金事務所のなかでは面積は最小だが、人口は最大規模の事務所となっている。相談で来所するお客様の数も多く、お客様相談室への来所数は1日平均約100件、さらに国民年金課や厚生年金適用調査課への来所数も多いのが特徴で、事務所全体で1日の来所者数が300件を超える日も珍しくない。お客様相談室が混雑しているときは他課の職員も窓口に出て応対するなど、「お客様を大切にする」ということに同事務所一丸となって取り組んでおり、基幹業務を確実にこなすことが年金事務所の信頼獲得につながると考えている。

モットーは「来所されたお客様を大切に」

ねんきん最前線 市町村VOICE 写真1「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士像(さっぽろ羊ケ丘展望台)。

 札幌市は10区に分かれており、市内には4つの年金事務所がある。このうち、札幌東年金事務所は、市中心部に位置する白石区、豊平区、東区の3区を管轄している。事務所の位置も地下鉄「菊水」駅から徒歩数分のところにあり、交通の便が良い。
 管内の特徴を見ると、まず白石区は古くから軽工業、商業のまちとして栄え、北海道最大規模の物流通センターもあり、一方で近年では宅地化も進んでいる。豊平区は札幌ドームや、「少年よ大志を抱け」の言葉で有名なクラーク博士の銅像がある羊ヶ丘展望台などの観光名所があり、丘陵地や河川も多い自然豊かな地域だ。東区は、明治時代から農業が盛ん。加熱後の甘みが強く幻の玉ねぎと呼ばれている「札幌黄」(さっぽろき)の栽培地でもあり、加えて鉄鋼団地、工業団地も有している。
 同事務所の職員数は64名。内訳は正職員30名、准職員4名、有期職員29名、アシスタント職員1名となっている。
 城幸一所長は、葛飾年金事務所(東京都)、苫小牧年金事務所(北海道)を経て、2014年10月より現職。日本年金機構になってからこれまでについては、「職員1人ひとりが自分で考えて行動しようとする意識が出てきていると感じている。事務処理誤りをなくすことも含め、機構全体が70項目の再生プロジェクトを進めており、お客様に必要とされる組織になるためには自分たちの意識を変えていかないと、というところを職員みんなが意識していると思います」と話す。
 同事務所として特に心がけているのは、「お客様を大切にする」ということ。来所したお客様を待たせない、満足して帰っていただけるサービスをしようと努めている。「当事務所の特徴の1つは、相談窓口に来所する件数が多いことです。お客様相談室は10ブースありますが、5人くらい待っている方がいると他課の職員も窓口に出て応対するなどしており、ほとんど待ち時間のない状況を心がけています」(城所長)。
 課題は、管内の国民年金の納付率が低いことと、健康保険・厚生年金の保険料の滞納事業所が多いこと。徐々に改善はしているが、さらに努力していく必要がある。
 今後については、機構改革を進めるにはやはり基幹業務をしっかりやることが大事だと考えている。そのためには職員同士のコミュニケーションを図ることも重要だと捉え、レクリエーションも実施。取材したこの日もちょうど、仕事の後に職員たちによるボーリング大会が開催された。「職員が誇りと生きがいを持って働ける、明るくて活気のある職場であることが、お客様に満足してもらえるサービスにつながると考えています」(城所長)。

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