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掲載:2019年1月15日

“目で見る”年金講座【第4回】
結局、年金はいくらもらえるの?

年収と加入期間で見る受給額の目安3年収と加入期間で見る受給額の目安

国民年金は保険料を納めた期間で確定

 前項では統計的な平均受給額を見ましたので、もう少し個別的な目安を見てみましょう。
 厚生年金の計算は複雑だと説明しましたが、国民年金の計算はわかりやすく、保険料を納めた期間だけで算出することができます。

【図4】国民年金(老齢基礎年金)の計算式

【図4】国民年金(老齢基礎年金)の計算式

※1 「保険料を納めた月数」には、第1号被保険者として保険料を納付した月数のほかに、厚生年金に加入していた期間(第2号被保険者の期間)と、第2号被保険者に扶養されていた第3号被保険者の期間(保険料の負担なし)を含みます。

※2 保険料の納付の全部または一部を免除されていた期間がある場合の計算式は、ねんきんABCの「いくらもらえるの?①老齢基礎年金」をご参照ください。

※3 満額の年金額779,300円は2018(平成30)年度の額です。

 この計算式で得られた額は年額ですので、これを12で割った額が月額になります。「保険料を納めた月数」と年金額を簡単な早見表にすると図5のようになります。なお、老齢基礎年金を受給するためには、10年以上の資格期間が必要です(第3回講座をご参照ください)。

【図5】国民年金(老齢基礎年金)の早見表

【図5】国民年金(老齢基礎年金)の早見表

厚生年金は平均収入と加入月数から算出

 くどいようですが、厚生年金の計算は複雑です。その計算式は、ねんきんABCの「いくらもらえるの?②老齢厚生年金」に記載していますが、本稿では「計算式が知りたいのではなく、いくらくらいもらえるのかが知りたい」という声に応えるために、一定の条件をもとに算出した年金月額を早見表にしました。あくまで目安とお考えください。

【図6】厚生年金(老齢厚生年金)の早見表・月額

【図6】厚生年金(老齢厚生年金)の早見表・月額

※1 計算を簡略化するために、加入期間がすべて2013(平成15)年4月以後であるとして試算しています。2013(平成15)年3月以前に加入期間がある場合は年金額が変わります。

※2 「平均収入(月額)」とは年金用語でいう「平均標準報酬額」を指し、加入期間中の給与(標準報酬月額)と賞与(標準報酬額)の総額を加入期間の月数で割ったものです。退職時の収入ではなく、加入期間中の平均収入であることに注意してください。

老齢厚生年金は老齢基礎年金に上乗せ

 図5で国民年金(老齢基礎年金)、図6で厚生年金(老齢厚生年金)の大まかな目安を見ました。厚生年金に加入していた人は、国民年金と厚生年金を合わせた額をもらうことができます。図5と図6をもとに、いくつかのパターンで年金額を見てみましょう。

【コラム】パターン別に見る年金額

会社勤めをしたことのないAさん

60歳になるまでに国民年金への未加入期間や保険料の未納期間があり、保険料を納めた期間は30年(360月)。

●国民年金  月額 48,706円
●厚生年金  月額 00,000円   計 月額 048,706円


20歳から60歳になるまで会社勤めをしたBさん

20歳から40年間、会社勤め。60歳で退職するまでの年収は平均すると480万円(月額40万円)。

●国民年金  月額 64,941円
●厚生年金  月額 87,696円   計 月額 152,637円


結婚退職して専業主婦になったCさん

20歳から10年間、会社勤め。その間の平均年収は360万円(月額30万円)。30歳で同い年のBさんと結婚、退職してBさんの被扶養配偶者に。

●国民年金  月額 64,941円
●厚生年金  月額 16,443円   計 月額 081,314円


50歳から脱サラしたDさん

20歳から勤めた会社を50歳で退職。60歳になるまで国民年金に加入し保険料を全期間納付。会社勤めの間の平均年収は600万円(月額50万円)。

●国民年金  月額 64,941円
●厚生年金  月額 82,215円   計 月額 147,156円

(注)年金額は図5・図6の早見表に基づいています。実際の年金額は生年月日や加入時期および年金を受給する時期などによって変わってきますので、あくまで目安とお考えください。

 上のコラムでは、本人の年金額のみを示しています。夫婦で老後の生活設計を考える場合は、夫婦2人分の年金額を合わせて考えてみましょう。たとえばBさんとCさんは夫婦ですから、2人とも65歳になったときにもらえる年金額は合わせて233,951円(152,637円+81,314円)になります(※加給年金や振替加算の条件を省き、単純に合算した場合)。

point

1.国民年金は保険料を納めた期間だけで算出できるが、厚生年金の算出には加入期間のほかに加入期間における収入の情報が必要

2.年金額を見込む場合は、国民年金と厚生年金を合わせて考える(夫婦の場合は、夫婦2人分の年金額を合わせて見込む)

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